就労ボランティア体験事業とは
「社会とのかかわりに不安がある」
「コミュニケーションが苦手で社会に出るのが不安」
「仕事をした経験がなくどういう仕事が自分に合うかが分からない」
「ブランクがあって働く自信がない」
など、直ちに就労することが困難な方に、ボランティア体験や、コミュニケーション力を培う講座などを通じて一般就労に向けた基礎能力を養うための支援事業です。
支援員が相談者一人ひとりの課題とゴールを見出し、一定期間のプログラムに沿って、一般就労を目指すサポートを行います。

どんな支援プログラムがあるの?

日常生活自立支援
規則正しい生活や適度な運動、健康維持、身だしなみや生活習慣の見直しに向けてサポートを行います。
当事業では体験の場(就ボラクラブ)において、毎回テーマを変えて行う日常生活のさまざまなシーンを想定した模擬体験に参加していただき、就労に向けたプログラムと組み合わせることで、自立に向けた支援を推進してまいります。
- 身だしなみや生活習慣の改善
- 起床や就寝など、規則正しい生活に関する助言
- 基本的な礼儀作法(挨拶やお辞儀等)の基本的作法を習得 など
社会生活自立支援
社会との関わりや、つながりを通して、就労に向けての準備段階としての必要な社会的能力を身に付けるサポートを行います。
- 挨拶など基本的なコミュニケーション能力の習得
- 地域行事やボランティア活動への参加
- 地域の事業所での職場見学、ボランティア活動体験 など
就労自立支援
一般就労への就職活動に向けた技法や知識の習得等のサポートを行います。
- 社会人としてのビジネスマナーの習得
- 履歴書等の作成指導
- 模擬面接の実施
- キャリアコンサルティングを通じた本人の適性確認
- 企業や事業所でのボランティア、就労体験 など
支援までの流れは?
生活保護を受給中の方は、各区保護課(担当ケースワーカー)へ、それ以外の方は札幌市生活就労支援センター・ステップにご相談ください。
あなたが生活するうえで困っていることや今の状況をお聞きし、今後どのような支援が適切か一緒に考えます。
支援員と相談しながら、あなたに必要なプログラムをご提案します。
生活習慣の確立や社会との繋がり、ボランティア体験などご本人の意思や状況に応じてプログラムをスタートし、概ね3~6か月の支援を行います。
随時、面談や状況に応じてプログラムの見直しを行いながら支援を継続的に行っていきます。
履歴書作成や模擬面接など、求人応募に向けたサポートを行います。
プログラム例
名称 | 内容 |
---|---|
就ボラクラブ | 毎回テーマが変わる継続参加できる体験の場。 コミュニケーション力を培います |
適正検査 | 適性検査による適職診断と診断結果をフィードバックし就労意欲を高めます |
マナー講座 | 礼儀作法などのマナーを習得するための講座です |
コミュニケーション講座 | グループワークを通じて人との関わり方を学んだり、自分の考え方の特性を知るための講座です |
メンタルヘルス講座 | 新しい環境において挫折しない心を育てるヒントを得るための講座です |
パソコン講座 | 実務を想定したWord、Excel等の操作方法の習得し、パソコンへの苦手意識の払拭を目指す講座です |
ボランティア体験 | ボランティアへの参加を通じて他者や社会と交流する活動力を培います。 |
就活塾 | 就職活動のスキルの習得。履歴書作成や模擬面接を実施します |
個人別対応 | キャリア・コンサルティングを通じて一人ひとりに合った就職活動の進め方を助言します |
雇用型訓練 「ジョブトレーニング」 | 実際の職場での経験を積むことができます。訓練を通して、就労に向けた具体的なスキルと意識を高めることを目指します |
講座・セミナー・イベントにぜひご参加ください
開催中の講座は、ぜひ講座・イベントカレンダーを確認してみてください
ご利用者の声

女性 30代
母親と2人暮らし
うつ病、不安症
長期にわたる人間不信に加えて、就職活動をするも不採用が続き自信を喪失し、15年間ひきこもり状態にありました。しかし、社会との繋がりを取り戻すため、まずは、就労支援B型事業所での調理補助のボランティアとセミナーに参加しました。活動が順調に進むと、メンタル面が安定し、就労意欲も高まり、就労への準備が整ったため、次のステップとして、活動先で生活支援員の就労体験を積むことになりました。その結果、活動を通じて自己肯定感と自信の回復を取り戻すことができ、活動先での就労が決まりました。現在も生活支援員として働き、フルタイム勤務を目指しています。

男性 40代
単身
うつ病、不安症
病気により働くことが難しい期間が続いていましたが、生活意欲の喚起を目的に本事業に参加しました。初めは、糖尿病の病状も重く、歩くこともままならない状態でしたが、まずは、グループホームでの食器洗いを週1回から始めました。その後、活動回数は週3回となり、施設職員や利用者との関わりが増すにつれて、生活意欲が向上し、社会性や自信が回復しました。また、セミナーへの積極的な参加も奏功し、自己の適性や適職を確認することにも繋がり、就職活動を始める契機となりました。現在は、活動先での就労を目指し、地域ボランティアとしての活動を継続しています。
受付窓口
就労ボランティア体験事業への参加は登録が必要です。
受付は下記窓口にて行ってください。
◆【生活保護を受給中の方】→お住まいの各区保護課(担当ケースワーカー)
◆【その他の方】→札幌市生活就労支援センター・ステップ
お問い合わせ
お問合せ先
就労ボランティア体験事業事務局
札幌市委託事業者
キャリアバンク株式会社
TEL:011-200-7702
MAIL:syubora@career-bank.co.jp
事務局へのアクセス
札幌市中央区北5条西5丁目7番地